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2009 年度 実績報告書

クリティカルケアにおける深部静脈血栓症予防と患者の心理的・神経的影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20890148
研究機関山口大学

研究代表者

田戸 朝美  山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30452642)

キーワード深部静血栓症 / 予防対策 / 心理的影響
研究概要

<研究の目的>
本研究は、クリティカルケア領域の患者に対し、より適切で安楽な方法で深部静脈血栓症の予防を行うべく、一問歌的空気圧迫法・弾性ストッキング・下腿マッサージの3群における予防効果を検証し、患者に与える心理的・神経的影響の程度を明らかにするものである。このことから患者の身体的状況だけでなく心理面を考慮した看護ケアの提供につながると考える。
<研究実績の概要>
H21.4-H21.7
クリティカルケア領域の患者に対し実施する評価項目の妥当性の検討のため、昨年度より継続して、国内で深部静脈血栓症のリスクが高くなると報告されている40代の健常な女性10名を対象にRCTを行った。血流の評価では、3群とも安静後、介入5分後、30分後、60分後と計測を行い、間歇的空気圧迫法では、徐々に血流の増加を認めるのに対し、下腿マッサージにおいては、介入5分後に血流の増加を認め、その後血流は低下していく傾向にあった。凝固系の評価では、下腿マッサージにおいても間歇的空気圧迫法と同様の効果が得られた。心理的影響では、どのように感じたかを質的に分析すると、間歇的空気圧迫法では、「音が気になる」「片足ずつマッサージされるのが不快」「蒸れる」などのコメントが得られ、下腿マッサージにおいては、「安心する」「温かみを感じる」などのコメントが得られた。下腿マッサージでは、「短時間だったので、もう少し長くして欲しい」などの継続性に関するコメントも得られた。多くの被験者が、間歇的空気圧迫法による手技と下腿マッサージを比較した場合、下腿マッサージの方が心地よいと感じていた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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