シナプス形成・成熟過程を支える小胞輸送の制御機構

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20890149
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 医化学一般
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 坂根 亜由子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60509777)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 高次神経機能 / シナプス形成 / シナプス成熟 / 小胞輸送 / Rabファミリー低分子量G蛋白質

研究概要

高次神経機能を支えるには、神経回路のネットワーク上にシナプスが形成され、さらにそのシナプスが情報伝達の場として成熟することが必要である。このシナプスの形成および成熟過程において、小胞輸送によって各過程に必要とされる機能分子群が正しい時に正しい場所へと輸送されることが非常に重要であると考えられるが、これまで小胞輸送を切り口とした研究はあまり行なわれていない。本研究では、このシナプス形成・成熟過程における小胞輸送の役割と制御機構を明らかにすることを目的とする。

研究成果

• [雑誌論文] Rab13 regulates neurite outgrowth in PC12 cells through its effector protein (2010)
  • 著者名/発表者名: Sakane A., Honda K., Sasaki, T.
  • 雑誌名: JRAB/MICAL-L2. Mol. Cell Biol. 30(4) ページ: 1077-1087
• [雑誌論文] APP anterograde transport requires Rab3A GTPase activity for assembly of the transport vesicle. (2009)
  • 著者名/発表者名: Szodorai, A., Kuan, Y-H., Hunzelmann, S., Engel, U., Sakane, A., Sasaki, T., Takai Y., Kirsch, J., Moller, U., Beyreuther, K., Brady, S., Morfini, G., Kins, S.
  • 雑誌名: J. Neurosci. 29(46) ページ: 14534-14544
• [雑誌論文] 佐々木卓也RabファミリーSmallGタンパク質による小胞輸送制御と高次生命機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 坂根亜由子
  • 雑誌名: 細胞工学 28巻12号 ページ: 1247-1251
• [雑誌論文] Analysis on the emerging role of Rab3 GTPase-activating protein in Warburg Micro and Martsolf syndrome. (2008)
  • 著者名/発表者名: Sakane. A., Miyoshi, S., Takai, Y., Sasaki, T.
  • 雑誌名: Methods Enzyntol. 438 ページ: 131-139
• [雑誌論文] Doc2αand Munc13-4 regulate Ca2+-dependent secretory lysosome exocytosis in mast cells. (2008)
  • 著者名/発表者名: Higashio, H., Nishimura, N., Ishizaki, H., Miyoshi, J., Orita, S., Sakane, A., Sasaki, T.
  • 雑誌名: J. Immunol. 180(7) ページ: 4774-4784
• [雑誌論文] 佐々木卓也高次機能システムを支えるエキソサイトーシス系Rabファミリー低分子量 (2008)
  • 著者名/発表者名: 坂根亜由子
  • 雑誌名: GTPase蛋白質核酸酵素 53巻16号 ページ: 2130-2135
• [学会発表] Exocytotic Rab small G proteins regulate neuronal development and plasticity. (2008)
  • 著者名/発表者名: Takuya Sasaki, Ayuko Sakane
  • 学会等名: BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-11
• [学会発表] 高次細胞機能発現におけるエキソサイトーシス系Rabファミリー低分子量G蛋白質の作用機構 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐々木卓也, 西村範行, 坂根亜由子
  • 学会等名: 第60回日本細胞生物学会大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-06-30