児童・思春期精神科病棟へ入院中の子どもに対して、看護師が行うケアの内容および看護技術を明らかにすることを目的に、児童・思春期精神科病棟に3年以上勤務する熟練看護師18名に個人面接による半構造化インタビューを行った。Grounded Theory Approachにおける継続的比較分析法を用いて分析した結果、児童・思春期精神科病棟へ入院中の子どもに対して、看護師が行うケアとして、《問題行動に対処する》《言動の奥にある本質的な問題を把握する》《言動の奥にある本質的な問題に踏み込む》《アタッチメント対象となる》《看護師としての適切な心的距離を保つ》の5つのカテゴリーが抽出された。これらのカテゴリーはお互いに関連しあいながら、コアカテゴリーである『問題行動の奥にある子どものこころの闇を溶かす』という看護ケアにつながっていた。
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