本研究は、新卒看護師の職業支援を促進するプログラムの開発を主要な目的としている。当該年度は、昨年度の文献レビューの成果として、2題の学会発表を行い、さらに新卒看護師の職業継続支援プログラムの適用の確認と開発を実施した。 新卒看護師の職業継続促進プログラムの臨床への適応を検討と新卒看護師を対象とした職業継続支援プログラムの内容を精選するために、新卒看護師の離職率の高い対象病院でのヒアリングを実施し、対象病院の現状を踏まえ実践可能な形式に、研究計画の修正を行った。具体的には、プログラムは、社会認知理論を活用し、新卒看護師の自己効力感を支援するために、新卒看護師の職業継続に関わる不安・知識・スキルの測定を実施した。そのために、5回/年の縦断的な質問紙調査を実施した。この縦断的質問紙調査では、職業継続意思の変化が明らかになり、職業継続意思に影響している要因が記述された。これにより、新卒看護師の職業継続支援プログラムの内容が厳選されるとともに、介入の時期を決定することができた。新卒看護師における職業継続支援プログラムの開発されたため、当初計画していたプログラムの評価を行うことが課題である。
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