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2008 年度 実績報告書

気管挿管・人工呼吸器使用患者における簡便なせん妄評価法の信頼性・妥当性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20890225
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

卯野木 健  聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (40465232)

キーワードRichmond Agitation-Sedation Scale / 鎮静 / せん妄 / ICU
研究概要

1.RASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)日本語版をBack-translation methodを用いて作成した。研究者がRASSを日本語に翻訳し、それを職業翻訳者が英語に翻訳した。原文と英語にBack-translationされた文を比較し、研究者で原文に近くなるように翻訳を繰り返した。これらの過程においては、実際にRASS日本語版を使用する医療スタッフが抱く言語イメージが重要となるため、実際にICUに勤務する医師、看護師を交えて用語を検討した。合計3回のback-translationを実施した。最終的に英語版と原文が臨床的意味合いで同じものと考えることができるか否かをRASSの原作者であるDr. Curtis N. Sesslerが判定した。この作成過程と完成したRASSの日本語版に関する報告は日本集中治療医学会雑誌に投稿中である。
2.作成されたRASS日本語版の評価者間信頼性を2つの集中治療室(ICU)において検討した。ICUに24時間以上滞在する成人患者で、精神疾患が存在する患者、聴覚に障害がある患者、筋弛緩薬の投与を受けている患者以外を対象とした。2人の評価者が同時に、かつ、ブラインドでRASSを評価した。92観察点のデータで、評価者間信頼性は良好であった。現在データ収集を継続しており、最終的には140観察点程度に達する見込みである。本検討の結果は今年5月に行われるAmerican Association for Critical Care Nurses' National Teaching Instituteで報告予定である。
3.簡便なせん妄スケールであるICDSC(lntensive Care Delirium Screening Checklist)を原著者から許諾を得て逆翻訳を行った。医師1名、看護師2名で検討を行い、日本語版を完成させた。Webで公開予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Richmond Agitation-Sedation Scale日本語版の作成と特性の検討〜Sedation Agitation Scale〜との比較2009

    • 著者名/発表者名
      沖村愛子
    • 学会等名
      第36回日本集中治療医学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2009-02-26

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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