本研究は看護技術の中で特に巧緻性の高い静脈注射技術に着目し、静脈注射のエキスパートナースがフレッシュナースに教育的介入した効果を検証するため、無作為化比較試験を行った。その結果、血管確保の成功率は対照群20名中6名(30.0%)に対し、介入群は21名中9名(42.9%)であったなど、エキスパートナースの介入を主とした教育的介入に一定の効果を認める結果であった。フレッシュナースと医療現場に求められる看護技術の乖離が問題となる中、看護技術の中で最も巧緻性が高い留置針を用いた血管確保技術の向上を目指し、効果が検証された。
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