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2009 年度 実績報告書

高致死性食中毒原因細菌の生息調査及び毒素遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 20890247
研究機関愛知学院大学

研究代表者

富田 純子  愛知学院大学, 薬学部, 助教 (10454323)

キーワード食中毒 / Bongkrekic acid / Toxoflavin
研究概要

Burkholderia gladioli pathovar cocovenenansは食中毒の原因物質とされているBA (Bongkrekic acid)毒素と、黄緑色の毒素であるToxoflavinの両方を産生する株がある。BA毒素とToxoflavinは共に菌体が指数増殖期後の定常期で産生され、産生温度条件も一致している。B. gladioli菌株の培養上清を培養細胞に接種して細胞生存性を測定したところ、Toxoflavin産生株の培養上清接種細胞の生存率は低く、BAよりもToxoflavinが細胞毒性に関与していることが示唆された。
BA毒素を産生するBurkholderia gladioli pathovar cocovenenansの培養上清エーテル抽出物をマウスに投与したところ、亜急性にマウスを死亡させる結果が得られた。エーテル抽出物中にはBA毒素だけでなぐToxoflavinも含まれておりマウスへの致死毒性にToxoflavinの関与が疑われた。BA毒素およびToxoflavinの毒性を明らかにするためにToxoflavin産生株を用いてトランスポゾン遺伝子変異株を作成し、Toxoflavin産生遺伝子破壊株を得た。Toxoflavin産生性の有無は変異株の培養上清抽出物をHPLCおよびTLCで確認した。現在はBA毒素産生遺伝子破壊株を作製中である。BA毒素及びToxoflavinの産生遺伝子を同定し、この2種の毒素の生体への作用メカニズムを明らかにし、迅速検出法を確立することは食中毒の対策に重要であると考えられるため、今後より詳細に検討する必要がある。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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