研究目的は、夜勤体制のあるグループホームや小規模多機能型居宅介護施設がこれからの認知症高齢者の終末期を支える役割が担えるのではないかと考え、グループホーム等の小規模多機能型居宅介護施設での「豊かな看取り」の実態と、その構成要素を明らかにすることであった。目的達成のためにグループホーム等における「豊かな看取り」に関するインタビュー調査を2府県(都市・地方)7施設14名から行い質的分析を行なった。その分析内容を基に「豊かな看取り」行為のアンケート調査票を作成し、WAMネットに登録してある3府県(大都市・中都市・地方)のグループホーム等を対象に無作為抽出した500施設に看取り経験の有無と経験ありの場合はアンケート調査への協力の有無を確認後アンケート調査を行った。その結果、グループホーム等の小規模多機能型居宅介護施設での看取りの実際と「豊かな看取り」のための構成要素を明らかにした。
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