研究課題
若手研究(スタートアップ)
腫瘍細胞を特異的に殺傷することのできるCD8^+細胞傷害性T細胞(CTL)へのアスベスト(石綿)曝露影響を調べた。石綿曝露によってアロ抗原特異的なCD8^+細胞の割合と細胞数の増加、細胞傷害性、細胞内granzyme B/IFN-γの産生がいずれも抑制された。また、CD8^+細胞中のナイーブCD45RA^+細胞比率の減少とエフェクター/メモリーCD45RO^+細胞比率と活性化CD25^+細胞比率の増加がいずれも抑制された。これらの結果から、石綿曝露によってCTLの分化が抑制されることが示唆された。また、石綿曝露によって、CTL分化を促進するサイトカイン,IFN-γとTNF-α、及び抑制作用をもつIL-10の産生量がいずれも抑制されることを見出した。本研究課題より得られる知見は石綿被曝露者の分子医学的早期発見に向けて重要な情報を与えるものである。
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