本研究は、がん患者の家族を支援するための尺度開発を目的とした。外来で化学療法を受ける患者は様々なストレスを抱えているが、それを支える家族も同様にストレスや苦悩を抱えている。まず、そのストレスや苦悩を軽減するための支援を検討するために、家族支援研究の動向を明らかにした。研究の対象は看護師が26.6%であり、家族を対象としている研究は25.0%であった。また、病期は終末期が55.2%占めていた。研究の内容は、【患者と家族の関係を通しての支援】、【家族の体験と医療者へのニーズ】、【看護師が提供している支援の明確化】【患者と家族を支援する医療者の課題】に分類できた。
|