本研究課題は、グリコールやアルコールのような有機溶媒中でのソルボサーマル反応を利用することで希土類酸化物の形態や凝集状態を制御し、その機能を最大限発揮させることを目的としている。そこで、A)ソルボサーマル合成したセリア微結晶の凝集状態制御とその担体効果およびB)アミン共存下でのソルボサーマル法によるYBO_3微結晶の形態制御とその蛍光挙動に関する研究を主に行った。その結果、セリア微結晶に関する研究では、細孔構造が制御された高次構造体CeO_2の合成に成功し、それを担体に用いた触媒では高い液相酸化活性を達成した。また、YBO_3微結晶に関する研究では、アミンの種類を調整することで、結晶形態を制御することに成功し、本処方で合成したYBO_3では特異な発光挙動が認められた。
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