パノスコピック形態制御を目指した希土類磁石材料の微構造解析

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20900132
• 配分区分: 補助金
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 板倉 賢 九州大学, 大学院総合理工学研究院, 准教授 (20203078)
• 研究期間 (年度): 2008
• キーワード: ネオジム磁石 / パルスレーザー蒸着薄膜 / 焼結磁石 / 透過電子顕微鏡 / 集束イオンビーム加工 / EELS元素分析 / STEM-EDX組成分析

研究成果の概要

Tb処理を行なって高保磁力化させたNdFeB系小型焼結磁石および厚膜磁石について、主に透過型電子顕微鏡を用いたナノ構造解析を行なった。Tb処理に伴って、焼結磁石では極薄アモルファス界面層が生成し、小型厚膜磁石ではTbを含む強磁性相で囲まれたカプセル構造が形成されることを見出した。稀少な重希土類元素Tbを粒界近傍のみに効果的に用いて保磁力を大幅に増大できるナノ組織が形成できることが明らかとなった。