研究課題/領域番号 |
20900133
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
山崎 二郎 九州工業大学, 工学研究院, 教授 (40108668)
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研究分担者 |
本田 崇 九州工業大学, 工学研究院, 教授 (70295004)
竹澤 昌晃 九州工業大学, 工学研究院, 准教授 (20312671)
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キーワード | パノスコピック / 希土類 / 永久磁石 / 電磁力 / 磁気マイクロマシン / マイクロポンプ |
研究概要 |
本研究課題ではパノスコピック形態制御により高エネルギー積が誘起された高性能希土類磁石を使用した磁気マイクロマシンを設計・試作し、電磁アクチュエータの特徴をいかした新規なマイクロデバイスの開発を目的としている。具体的には、外部磁界で経皮的駆動の可能な体内埋込用マイクロポンプの高吐出圧力化と小型化、及び、デバイス設計に摩擦駆動や生物模倣といった新規な概念を導入したインテリジェント磁気マイクロマシンの研究開発を実施した。 体内埋込用マイクロポンプの開発 : 本マイクロポンプは胎児水頭症の体内治療への適用を目指したもので、胎児頭部に取り付け外部磁界で母体経皮的駆動することによって過剰髄液を羊水腔へ排出しようとするものである。ネジの微小ピストン運動をポンプ原理とする新規マイクロポンプを考案し、最大吐出圧力は600e印加時に約3kPaであり、従来型に対して5倍の高圧力化を達成することができた。 インテリジェント磁気マイクロマシンの開発 : 高性能希土類磁石を用いた電磁アクチュエータの設計に摩擦駆動や生物模倣といった新規な概念を導入することで、磁石の性能を効率よく引き出すとともに新機能を創成できることが期待される。永久磁石利用の特長を利用したワイヤレス駆動型の、摩擦駆動型マイクロモータ、マイクロ把持デバイス、細管内自走マイクロロボット、魚型マイクロロボット、歩行マイクロロボット、飛翔マイクロロボットなどのインテリジェント磁気マイクロマシンを開発した。
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