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2008 年度 実績報告書

沖縄県の離島地城におけるヤシガニ資源保全のための野外調査研究および教育啓発活動

研究課題

研究課題/領域番号 20918007
研究機関国立大学法人琉球大学

研究代表者

藤田 喜久  国立大学法人琉球大学, 大学教育センター, 非常勤講師

キーワードヤシガニ / 資源管理 / 保全
研究概要

本研究では,沖縄県下の離島地域に生息するヤシガニ資源の保全を目的として,1)離島地域におけるヤシガニの生息状況調査,2)野外調査機会を利用したヤシガニ資源保全に関する教育啓発,を行った.
1) 沖縄県下の離島地域におけるヤシガニの生息状況調査
沖縄県下の各島におけるヤシガニの生息状況を解明するため,南大東島,宮古島,多良間島,波照間島において,(1)海岸部におけるヤシガニ小型個体の生息状況調査と,(2)夜間踏査によるヤシガニの生息状況調査を行った.
宮古島,多良間島,波照間島の3島におけるヤシガニの個体数は,宮古島では南部および北西部の海岸,多良間島では北部海岸,波照間島では北部および南西部の海岸で,それぞれ多く見られ,今後,これらの地域で特に資源の保全を図る必要があると思われた.特に,多良間島での個体数は極めて多く,夏期の調査では2kgを超える大型個体も複数観察された.また,宮古島と多良間島の海岸において,飛沫転石帯の転石下より甲長2cm未満の小型ヤシガニを複数個体(宮古島1個体,多良間島3個体)発見した.
一方,南大東島では,ヤシガニ個体は洞穴内にてわずか1個体しか発見できず,資源量が激減している可能性が示唆された.
2) 野外調査機会を利用したヤシガニ資源保全に関する教育啓発
野外調査のために離島地域を訪れた際に,地域の博物館や公民館等(南大東島島まるごと館,宮古島市総博物館,多良間村ふるさと民俗学習館,波照間公民館)において,ヤシガニについての聞き取り調査を兼ねた談話を行った.特筆すべきは,宮古島市総合博物館との2度の協議により,2009年7月21日~8月30目に「ヤシガニと人の暮らし展」が開催されることが決定したことである.本研究の過程でヤシガニの様々な生態資料(写真,動画)が集まったので,それらを有効に活用することができると思われる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ヤシガニッキ2:貝殻を背負ったヤシガニの行動2008

    • 著者名/発表者名
      藤田喜久・伊藤茜
    • 雑誌名

      CANCER 17

      ページ: 1-4

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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