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2008 年度 実績報告書

精液のにおい物質の解明および男性不妊との関連についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 20930014
研究機関弘前大学

研究代表者

中村 理果  弘前大学, 医学部附属病院, 胚培養士

キーワード精液 / におい
研究概要

研究目的:男性不妊のスクリーニング検査として精液検査は必要不可欠だが、それには「におい」に関する項目はない。しかし精液のにおいには個人差があり、精液検査所見の悪い場合に特ににおいが強く感じられる。このことから精液のにおい物質を特定し、男性不妊の代表である乏精子症・無力精子症と精液のにおいとの関連について検討する。
研究方法:1. 精液を-30℃で保存した後、島津製作所GCMS-Q2010を用いてガスマトグラフ質量分析法で測定を試みた。測定条件を決めるために、においが強く感じられる検体で測定したが何のピークも検出されなかった。
2. ヒトの鼻は分析機器よりも感度が上であるため、鼻でにおいを感じても測定濃度以下のこともある。このためGC-MSで微量成分分析を行う際は抽出や濃縮などの前処理が必要なこともあることから、マイクロスケールパージ&トラップーガスクロマトグラフ質量分析法で測定をした。
研究成果:マイクロスケールパージ&トラソプーガスクロマトグラフ質量分析法により、におい成分としてアセトアルデヒド、メタノール、イソブタナール、ブタナール、イソオキサゾール、2-ベンタノン、ペンタナール、トリエチルアミン、ピロール、ヘキサナール、2-ヘプタノンが検出された。しかしこれはライブラリー検索の結果得られた推定成分であり、成分の同定には別途標準品を用いた試験が必要である。また今回は定性試験のみであり、時間と予算の都合上定量試験は行っていない。今回は1検体のみの測定であったので今後検体数を増やし、鼻で感じるにおい成分の特定および精液所見との関連にっいて調べていきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Erythrocytes counteract the negative effects of female ageing onmouse preimplantaion embryo development and blastocyst formation2008

    • 著者名/発表者名
      Rie Fukuhara
    • 雑誌名

      Human Reproduction 23

      ページ: 2080-2085

    • 査読あり
  • [学会発表] 精液洗浄処理を行わない精子を用いた顕微授精についての検討2008

    • 著者名/発表者名
      中村理果
    • 学会等名
      日本生殖医学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2008-10-23
  • [学会発表] 強拡大したヒト精子における形態異常と核の形態の関連2008

    • 著者名/発表者名
      渡邉誠二
    • 学会等名
      日本生殖医学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2008-10-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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