• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

国際結婚家庭で生じた母語文化の継承問題と教育・発達的支援課題

研究課題

研究課題/領域番号 20F20312
研究機関秋田大学

研究代表者

山名 裕子  秋田大学, 教育文化学部, 教授 (10399131)

研究分担者 HUANG WAN-CHIEN  秋田大学, 教育文化学部, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2020-11-13 – 2023-03-31
キーワード国際結婚家庭 / 外国につながる子ども / 新住民言語 / 多文化・多言語教育 / インタビュー調査 / 授業観察
研究実績の概要

本研究の目的は,外国につながる子どもに対して日本語教育の実態を明らかにするとともに,外国出身の親の母語や文化を継承できるような環境の整備,また教育・発達的支援を提案することを目的としていた。特に台湾は,国際結婚の先進国であり,様々な課題が健在がしている。台湾における国際結婚の約8割が中国本土と東南アジアから来た女性配偶者との結婚であるが,かつての台湾社会では,外国籍配偶者の母語の使用を抑圧し,その母語がタブーだと見なされていた。しかし近年,母語教育を小学校等で実施することにより,外国出身の母親の母語や文化に対して尊重することが明らかになっている。このような観点を,日本における異文化理解のプログラムや言語教育に取り入れることができるかどうかを検討することも当初の目的であった。
長年,台湾をフィールドとしていた黄氏はコロナ禍ではあったが,台湾や日本国内の小学校や国際結婚家庭に赴き,外国につながる子どもにの具体的な姿から母語や文化の継承について現在の課題について明らかにした。コロナ禍における小学校での授業観察,教師や生徒へのインタビュー,ならびに国際結婚家庭におけるインタビューを実施した。
その成果を,2本の論文,「子どもの二言語発達と言語継承の問題 :国際結婚による台湾の教育に対する影響(黄・山名,2021)」と「台湾の小学校における多言語多文化教育 -「新住民言語」カリキュラムの実践-(黄・山名,2022)」として公刊することができた。
しかし,当初の目的であった,日本での異文化理解プログラムや,日本における国際結婚家庭の実態や課題については十分な議論や調査ができなかった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 台湾の小学校における多言語多文化教育 -「新住民言語」カリキュラムの実践-2022

    • 著者名/発表者名
      黄ワン茜・ 山名裕子
    • 雑誌名

      秋田大学高等教育 グローバルセンター紀要

      巻: 3 ページ: 27-37

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi