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2020 年度 実績報告書

「missing heritability」問題解決に向けた人類遺伝学研究

研究課題

研究課題/領域番号 20F20413
研究機関東京大学

研究代表者

藤本 明洋  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30525853)

研究分担者 WONG HAO  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2020-11-13 – 2023-03-31
キーワードmissing heritability
研究実績の概要

ヒトゲノムには、個人差(多型)が存在し、疾患へのかかりやすさ(疾患感受性)や表現型の個人差に影響することが知られている。疾患に関係する多型を検出し、疾患発症機序の解明、疾患発症予測などにつなげるため、数多くの多型解析プロジェクトが行われている。しかしながら、ありふれた疾患(common disease)において、現在の多型解析は遺伝率(疾患発症リスクのうち遺伝的多様性が説明する割合)のうち一部しか説明ができない(「missing heritability(見逃されている遺伝率)」問題)。この問題には、次の3つの可能性が考えられる。
(可能性1)ヒトゲノムには効果の弱い多型が非常に多く存在しており、非常に多くのサンプル(数十万人)を用いた解析を行うことで遺伝率を説明する多型を同定することができる。(可能性2)一塩基の違い以外に機能的な構造異常が存在し、疾患のリスクに関係している。(可能性3)頻度が低いアミノ酸多型が存在し疾患に関連している。
おそらく、これらの中の一つだけが正しいわけではなく、この3つが、ヒトの疾患と遺伝の関係を形成していると考えられる。(可能性1)については、国際コンソーシアムでの大規模研究が進行中である。しかし、(可能性2)、(可能性3)に関しては、研究手法が未だ確立されていない。そこで、これらの確立と疾患解析への応用を目指した研究を行う。
2020年度は、長鎖シークエンサーからの構造異常検出を行なった。外国人特別研究員は辞退するが、引き続き所属教室の助教として本研究に従事する予定である。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Characterization of intermediate-sized insertions using whole-genome sequencing data and analysis of their functional impact on gene expression2021

    • 著者名/発表者名
      Saeideh Ashouri, Jing Hao Wong, Hidewaki Nakagawa, Mihoko Shimada, Katsushi Tokunaga, Akihiro Fujimoto
    • 雑誌名

      Human Genetics

      巻: 掲載決定 ページ: 未定

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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