研究課題/領域番号 |
20F40719
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
陰山 大輔 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (60401212)
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研究分担者 |
HERRAN BENJAMIN 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2020-11-13 – 2023-03-31
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キーワード | 性決定遺伝子 |
研究実績の概要 |
(1)アズキノメイガの性決定遺伝子群における雌雄特異的なプライマーの設計・・・アズキノメイガの雌雄をそれぞれ用いて、雌雄特異的なアイソフォームを別々に検出できるリアルタイム定量PCR用のプライマーを設計し、それが実際にうまく働くことを確認した。 (2)オス殺しボルバキアによる性決定関連遺伝子の発現へのアズキノメイガ生体を用いた影響調査・・・ (1)で設計したプライマーを用いて、性決定関連遺伝子の発現パターンについて、アズキノメイガの生育ステージを追ってリアルタイム定量PCR法を行うことによって、オス殺しボルバキアによる影響を解析した(現在データ解析中)。 (3)オス殺しボルバキアによる性決定関連遺伝子の発現への培養細胞を用いた影響調査・・・また、昆虫細胞へのボルバキア導入を行い、同様の分子実験(オス殺しボルバキアによる性決定遺伝子群の発現への影響をリアルタイム定量PCRによって調査)を行っている(現在実験中)。 (4)オス殺しボルバキアによるダンゴムシの性決定への影響調査・・・つくば市でオカダンゴムシを採集し、繁殖させた。現在、ガラスキャピラリーを用いて、オカダンゴムシに昆虫のボルバキアを感染させる実験を行っている。インジェクション後、数週間ごとにサンプリングしボルバキアの有無をPCRを用いて行っている。 (5)メス化ボルバキアによる昆虫の性決定への影響調査・・・現在、フランスからボルバキアに感染したオカダンゴムシを輸入するために、様々な手続きを執り行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オカダンゴムシの輸入にかかる手続きに時間がかかっている以外は、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
上記、進行中の課題を予定通り進める。あとは、コロナの感染拡大状況によるが、種子島でのキタキチョウのサンプリングにより、メス化ボルバキアを確保し、研究の進展に努めたい。
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