研究課題
基盤研究(A)
人文社会科学と科学技術における「専門知」の不定性(専門知の持つ多義性や適用限界)の共通性と相違を明らかにし、不定性を踏まえて専門知を社会的意思決定に有効活用するための条件を考察する文理横断的研究。具体的な対象として取り上げられて比較されるのは、科学技術と法学・文化人類学での専門知である。専門知の適用限界や専門家間での意見の不一致という事態そのものを学問的に解明すべき対象として設定している点において、野心的かつ斬新な研究であり、この点に本研究の独自性と創造性がある。専門知を社会的意思決定に有効活用するための条件を考察するという点で社会的波及効果も期待できる。