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2023 年度 研究成果報告書

生きられた古代宗教の視点による古代ユダヤ変革期の東地中海世界の総合的宗教史構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20H00004
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分1:思想、芸術およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

市川 裕  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (20223084)

研究分担者 桑原 久男  天理大学, 文学部, 教授 (00234633)
上村 静  尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (00447319)
小堀 馨子  帝京科学大学, 総合教育センター, 准教授 (00755811)
土居 由美  神奈川大学, 国際日本学部, 非常勤講師 (50751038)
勝又 悦子  同志社大学, 神学部, 教授 (60399045)
長谷川 修一  立教大学, 文学部, 教授 (70624609)
葛西 康徳  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (80114437)
小池 寿子  國學院大學, 文学部, 教授 (80306901)
江添 誠  神奈川大学, 国際日本学部, 非常勤講師 (80610287)
牧野 久実  鎌倉女子大学, 教育学部, 教授 (90212208)
高久 恭子 (中西恭子)  津田塾大学, 国際関係研究所, 研究員 (90626590)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード宗教学 / 古代ローマ宗教史 / 古代ユダヤ教史 / 考古学 / 西洋古典学 / 歴史学 / イスラム学 / ユダヤ教
研究成果の概要

リュプケ氏の古代ローマに関する研究がLARの新規性を強調するのに対して、古代ユダヤでは既にLAR的視点からの研究は実施されてきたとの印象が研究分担者から複数寄せられた。小国の過酷な歴史的体験を経て、自集団のIDに関する自覚が一神教的性格と相俟って早くに芽生え、ギリシア・ローマによる文化接触、さらに戦火を交える中で強く自覚されたことによる。但し、この見解はリュプケ氏の著作の精読以前の印象論が強いため、『パンテオン』の日本語版作成は今後のユダヤ研究の指標として必要不可欠の文献であるという確信を得た。他方、ユダヤ教が儀礼中心の宗教から制度的宗教へと変化した歴史的発展をづけることができた。

自由記述の分野

宗教学

研究成果の学術的意義や社会的意義

古代末期の宗教史を東地中海地域を焦点として考察することの意義は、この地域が、一神教の二つの流れの発祥地であり、ユダヤ人の広がりと、多様なキリスト教徒の誕生が顕著に見られ、イスラムの出現と急速な征服の対象となってからは、啓典の民・庇護民ズインミーとして、宗教別に社会が形成され制度化されるという宗教史の発展形態の独自性に求められる。その歴史的な展開を理解するためには、個別宗教の記述のみでは到底不十分であり、そのための方法論として、リュプケ氏の提起した「生きられた古代宗教」の理解は不可欠であることが確認され、彼の主著『パンテオン』の日本語版作成は今後のユダヤ研究の指標となることが強く期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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