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2023 年度 実績報告書

日本社会の「老い」をめぐる分野横断的研究-「迷惑」と「ジリツ」の観点から

研究課題

研究課題/領域番号 20H00007
研究機関岡山大学

研究代表者

本村 昌文  岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (80322973)

研究分担者 小野 真由美  立命館大学, 文学部, 准教授 (00609688)
山本 栄美子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 研究員 (10760895)
島田 雄一郎  大島商船高等専門学校, 一般科目, 准教授 (10793424)
佐藤 弘夫  東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (30125570)
鈴木 亮三  岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 客員研究員 (40771374)
吉葉 恭行  岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (50436177)
鈴木 晴香 (日笠晴香)  岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 講師 (50724449)
大えき 美樹  島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (70403392)
工藤 洋子  東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (70438547)
中谷 文美  岡山大学, 文明動態学研究所, 教授 (90288697)
加藤 諭  東北大学, 学術資源研究公開センター, 准教授 (90626300)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード老い / 迷惑 / 自律 / 自立 / 分野横断的研究
研究実績の概要

歴史班は2021年度に実施した中間シンポジウムの発表をもとに『季刊日本思想史』の特集号として投稿するための準備を行った。当初の予定では2023年度中に入稿・刊行を目指していたが、入稿原稿を集める段階でとどまり、刊行までは至らなかった。また、歴史班の最終的な研究成果をまとめる論文集の構成・内容の検討を行った。
フィールド調査班は、第2次フィールド調査を実施した(マレーシア、オランダ、日本国内)。その成果の中間的な報告を2024年5月11日にシンポジウムを行い、発表する予定である。また、現代日本研究班とフィールド調査班の最終的な成果をまとめる論文集の構成・内容の検討を行った。
全体の取組として、最終的な成果を取りまとめる論文集刊行の準備として、共著論文集研究会を2回実施した(2023年9月23日、2024年3月10日)。各自の成果を統合する試みとして、2名~3名で共著論文を作成するため、そのメンバー編成、具体的な各論文の内容の検討を行った。共著論文集に掲載する成果については、2025年1月25日に最終的な研究成果公開シンポジウムとして発表する予定である。
個人および各研究班の研究成果の発表として、国際会議「老齢化社会と文明」(2024年10月14日・15日、中国)、日本思想史学会2023年度大会・パネルセッション(2023年11月12日)、第13回国際日本語教育・日本研究シンポジウム(2023年11月18日・19日、香港)、文化看護学会第16回学術集会(2024年3月17日、滋賀県立医科大学)等で研究発表、講演を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

歴史班の中間シンポジウムの研究成果のとりまとめ、現代日本研究班の中間シンポジウムの報告のうち2022年度に発表できなかった分の論文投稿が遅れている点で「やや遅れている」としたが、そのほかはおおむね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

2024年度は本研究課題の最終年度であり、各研究班の研究成果を学会等で発表するとともに、各研究班の論文集に掲載する原稿を作成・提出する。研究班の論文集は、歴史班1冊、現代日本研究班・フィールド調査班1冊、計2冊の観光を予定している(2025年度以降)。また、本研究課題の全体の成果としての共著論文集に掲載する原稿を作成・提出する。
2024年5月11日(土)にフィールド調査班が主体となった中間的な成果公開シンポジウムを開催、2025年1月25日(土)に本研究課題の全体的な研究成果を公開するシンポジウムを開催する。

  • 研究成果

    (20件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 西田幾多郎臨終記2024

    • 著者名/発表者名
      鈴木亮三・山本紘一郎・小比賀美香子
    • 雑誌名

      老年人文研究

      巻: 3 ページ: 1-21

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「家族や子どもに迷惑をかけたくない」という思いについて考えるー日本社会の「老い」をめぐる分野横断的研究2024

    • 著者名/発表者名
      本村昌文
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 26-2 ページ: 58-61

  • [雑誌論文] 本人が「あらかじめ希望していたこと」をどう尊重するか―「事前の意思」と「現在の選択」の間で2023

    • 著者名/発表者名
      日笠晴香
    • 雑誌名

      緩和ケア

      巻: 33 ページ: 394-398

  • [雑誌論文] わたしたちの周囲にある小さなカミの眼差し-コロナウィルスは成仏できるか2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤弘夫
    • 雑誌名

      ひらく

      巻: 9 ページ: 39-47

  • [学会発表] 日本における老い・看取り・死をめぐる〈迷惑〉意識ー異なる文化圏との比較に向けてー2024

    • 著者名/発表者名
      本村昌文
    • 学会等名
      文化看護学会第16回学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 明治期の文学と医療の関係:病いの意味をめぐって2024

    • 著者名/発表者名
      島田雄一郎
    • 学会等名
      日越大学・岡山大学日本研究共同セミナー
  • [学会発表] 戦前戦後における心霊科学とアカデミア2024

    • 著者名/発表者名
      加藤諭
    • 学会等名
      2023年度東北文化研究室シンポジウム「東北オカルトー不可視の想像力をめぐって-」
  • [学会発表] 介護技術開発・普及と高齢者の〈迷惑〉意識2024

    • 著者名/発表者名
      吉葉恭行
    • 学会等名
      科学論技術論研究会
  • [学会発表] 共同研究の積み重ねを通したマレーシア地域研究の遂行―フィールドワーカーの調査、生活、記録から2024

    • 著者名/発表者名
      小野真由美
    • 学会等名
      日本マレーシア学会
  • [学会発表] A Study of Being a Burden to Others in Aging, End-of-life Care, and Death in Contemporary Japan2023

    • 著者名/発表者名
      MOTOMURA Masafumi
    • 学会等名
      第1回老齢文明国際会議
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 神沢杜口における「老い」と〈迷惑〉意識2023

    • 著者名/発表者名
      本村昌文
    • 学会等名
      第13回国際日本語教育・日本研究シンポジウム
    • 国際学会
  • [学会発表] 近代日本における「迷惑をかけたくない」意識と教育との関係2023

    • 著者名/発表者名
      島田雄一郎
    • 学会等名
      第1回老齢文明国際会議
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校修身教科書の〈迷惑〉意識:老年期への影響の一端として2023

    • 著者名/発表者名
      島田雄一郎
    • 学会等名
      日本思想史学会2023年大会・パネルセッション「老いをめぐる〈迷惑〉意識-「姨捨」・「教育」・「敬老の日」の視点から-」
  • [学会発表] 20世紀後半における敬老をめぐる「迷惑」概念2023

    • 著者名/発表者名
      加藤諭
    • 学会等名
      日本思想史学会2023年大会・パネルセッション「老いをめぐる〈迷惑〉意識-「姨捨」・「教育」・「敬老の日」の視点から-」
  • [学会発表] 親喪失の悲嘆反応から終結に至った内容の分析ー電話58回の聴く姿勢と認知的思考過程ー2023

    • 著者名/発表者名
      守田弘恵、宮林幸江、戸田恭子、工藤洋子
    • 学会等名
      第30回日本ホスピス・在宅ケア研究会
  • [学会発表] 「姨捨」と〈迷惑〉意識―中古から近世における「姨捨山」言説を中心に―2023

    • 著者名/発表者名
      山本大介
    • 学会等名
      日本思想史学会2023年大会・パネルセッション「老いをめぐる〈迷惑〉意識-「姨捨」・「教育」・「敬老の日」の視点から-」
  • [学会発表] Cultural Aspects of COVID-19 Response in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      SATO Hiroo
    • 学会等名
      Joint International Symposium: The East-West Divide in COVID-19 Mortality
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] ジェンダー事典(278頁-279頁、マスツーリズムから退職移住まで、小野真由美)2024

    • 著者名/発表者名
      ジェンダー事典編集委員編
    • 総ページ数
      800
    • 出版者
      丸善出版
  • [図書] ツーリズム・リサーチメソッド入門ー「観光」を考えるための道案内(43頁-56頁、生活史法ー語りとモノから観光を照らし出す、小野真由美)2024

    • 著者名/発表者名
      遠藤英樹編
    • 総ページ数
      227
    • 出版者
      法律文化社
  • [図書] ACPの考え方と実践:エンドオブライフ・ケアの臨床倫理(62頁-71頁、「自律」と「関係的自律」、日笠晴香)2024

    • 著者名/発表者名
      会田薫子編
    • 総ページ数
      210
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2024-12-25  

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