研究課題
基盤研究(A)
世界遺産であるナスカの地上絵を対象に、航空写真から多数の地上絵を抽出する作業と、地上絵の付近に分布している多数の土器の形成時期を同定する作業を行う。これらの目的のために、人工知能(AI)の技法であるディープラーニングを導入し、既知の情報を用いた学習の後に画像認識を自動的に行うモデルを構築して活用する。新たな研究手法を採用することにより、従来知られていなかった地上絵が新たに発見される可能性がある。それらを含む地上絵の最新の分布図を作成することにより、開発などによる破壊の危機から地上絵を救い、保護していくための基礎情報が得られる。土器の編年研究が進むことにより、地上絵の年代も従来よりも詳しく推定できるようになり、地域の考古学の研究に貢献する。