本研究は、議会を、文字による公式の記録だけでなく、音声や映像も含めた情報によって構成される「コミュニケーション空間」として捉え直そうとするものである。そのために本研究では、「国会審議映像検索システム」を基礎としつつ、文字、音声、映像の統合的インターフェースの開発・運用を目指す。 本研究は、従来の主に会議録に依拠した議会研究からの脱却を目指すという点において挑戦的な意義がある。また、本研究が議会分析の技術的な革新にとどまらず、議会そのものの意味を問い直そうとしていることも重要である。本研究によって、今後文字以外の情報をも対象とする議会研究がさらに進展することが期待される。
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