この研究では,音声と会議録を同期し,審議映像を部分再生する「国会審議映像検索システム」を基礎として,音声や映像も活用し,会議録から捨象された立法のコミュニケーション空間を解明します.具体的には,会議録と審議映像の同期処理で生成される音声認識と会議録のテキスト・データを比較し,安倍首相の発言に時系列的な変化が見られるのかを検証しました.また,審議シーンの転換や審議内容の切り替わりを識別するとともに,国会審議を議員情報やニュースと関連づける機能拡張に取り組みました.さらに,発言の言語的感情を把握し,映像を部分再生できる機能を活かして,同形異音語の発音と発言の「怒り」の関連を検証しました.
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