研究課題
基盤研究(A)
本研究は、農民工の官製労組への吸収が進む習近平体制下における労働社会を、官製労組のナショナルセンターである中華全国総工会と、労使紛争が集中的に生起している広東省・深セン市の総工会と、実質的労組である労働NGOという三つのアクターの結節点として捉え、「上から」と「下から」の労働運動の実態を明らかにしようとするものである。中国の労使問題に焦点を当て、労働社会のガバナンスの現状を明らかにすることには重要な意義がある。研究チームには中国で長年培った信頼関係に基づく人脈があり、貴重な知見が得られることが期待される。