研究課題
基盤研究(A)
本研究課題は日本の所得分配の不平等に関する時空間モデリングを行い、所得分配の現状と日本経済への影響を解明することを目的としている。具体的には、日本の家計調査データを用いて、所得分配に関する独自の時空間モデルを構築すると共に、ベイズによる推定アルゴリズムの開発も行い、所得の不平等の時系列的変化や地域格差の点からの政策提言を目指している。本研究で提案する時空間ベイズモデリング、および、その推定アルゴリズムの開発は、経済学領域のみならず広く学術的有用性の高いものと評価できる。また、本提案手法により、所得格差の問題を個票データでなく、入手可能な家計調査データで解析することができるようになれば、過去に遡った分析や国際比較分析も可能となり、当該研究領域の学術的進展にも貢献するものと期待される。