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2021 年度 実績報告書

人口減少社会における持続可能な社会福祉モデルの開発-委嘱型ボランティアの検証ー

研究課題

研究課題/領域番号 20H00087
研究機関日本福祉大学

研究代表者

小松 理佐子  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40301618)

研究分担者 高野 和良  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20275431)
山井 弥生 (斉藤弥生)  大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (40263347)
原田 正樹  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40287793)
加川 充浩  島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (40379665)
吉武 由彩  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (70758276)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード民生委員 / 委嘱型ボランティア / 国際比較 / 地域包括ケア / 人口減少
研究実績の概要

研究2年目にあたる2020年度は、2つの柱(①委嘱型ボランティアの代表である民生委員の実体を解明するための調査、②委嘱型ボランティアの特性を明らかにするための国際比較研究)で研究を進めた。
1.民生委員の実体を解明するための調査
一つには、2020年度に実施した民生委員児童委員事務局対象のアンケート調査結果の集計及び結果分析に取り組んだ。調査結果を調査報告書としてとりまとめ、ホームページ上で公開した。また、学会口頭発表、学会紀要への投稿を行った。また、補足調査として、都道府県の事務局担当者へのヒアリング調査を実施した。
二つ目として、民生委員を対象とするアンケート調査の調査票を作成し、調査を実施した。covid-19により民生委員の会議が中止・延期されたことに伴って配布が遅れ、調査票を回収するまでとなった。調査対象は8都県の民生委員全員とし、28,057人に配布、21,031人から回答を得て、回収率は75.0%であった。
2.国際比較研究
1年目の研究を踏まえ、国際比較研究の対象を介護保険制度を導入する国と設定し、ドイツ及び韓国の研究に取り組んだ。当初計画では、ドイツ、韓国での現地調査を実施する予定であったが、covid-19による渡航制限が継続していたことから、オンラインでの共同研究、インタビューとなった。ドイツに関しては、ドイツ在住の研究者から、民生委員制度の源流となるエルヴァーフェルド制度に関する報告、高齢者ケアを担っているソーシャルワーカーへのヒアリングを行った。韓国に関しては、韓国の政策の担当者から、統合ケアモデルの実施状況に関する報告を得た。これらにより、比較研究の枠組みとして、税-保険システム、専門職ー非専門職というが設定可能であること、「ボランティア」という用語の意味が、国によって異なることなどが明らかになった。補足的に台湾の研究者から現状報告を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

民生委員を対象としたアンケート調査を年度内に実施する計画であった。しかし、実施可能な調査票の配布方法が、参集型の定例会議で手渡しする方法のみであったために、covid-19で定例会議が中止・延期になった区市町村への配布が遅れた。そのため年度内に集計作業に入ることができなかった。
海外の現地調査について、1年目からの実施計画の遅れがあり、年度内に遅れを取り戻すべく調査計画を立てていたが、covid-19により実施することができなかった。ただし、計画どおりに進まなかった部分はあったが、オンラインの活用により部分的には進めることができた。

今後の研究の推進方策

実施が遅れた民生委員対象アンケート調査の集計・分析を次年度に早急に取り組む予定である。
また、2年間の遅れがある海外現地調査についても、次年度に確実に実施していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] 大邱大学/国民健康保険公団(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      大邱大学/国民健康保険公団
  • [国際共同研究] デュッセルドルフ大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      デュッセルドルフ大学
  • [国際共同研究] 朝陽科技大学(その他の国・地域(台湾))

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      朝陽科技大学
  • [雑誌論文] 民生委員活動を支える体制の現状ー市町村民児協事務局対象アンケート調査結果ー2022

    • 著者名/発表者名
      小松理佐子・吉武由彩・原田正樹・高野和良・斉藤弥生・加川充浩
    • 雑誌名

      日本の地域福祉

      巻: 35 ページ: 107-118

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 市区町村民生委員児童委員協議会事務局からみた民生委員制度の現状と課題2022

    • 著者名/発表者名
      吉武由彩・高野和良
    • 学会等名
      西日本社会学会
  • [学会発表] 民生委員制度支援体制の現状-市町村民生委員児童委員協議会事務局調査の結果から2022

    • 著者名/発表者名
      吉武由彩・小松理佐子・高野和良・原田正樹・斉藤弥生・加川充浩
    • 学会等名
      日本地域福祉学会第35回大会
  • [備考] 小松理佐子研究室

    • URL

      https://www.n-fukushi.ac.jp/404/

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公開日: 2023-12-25  

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