研究課題
基盤研究(A)
発達障害者の孤立が社会問題となっており、ロボットを用いることで、より容易に人と交流できる対話システムが注目されている。本研究は、これらの背景と先行研究から、人が遠隔地から操作するロボットの傍に別の自律型ロボットを配置し、これら2体のロボットが生み出す対話にその周囲にいる人を引き込むことで、対話弱者がコミュニティの人々と交流できる対話システムの実現を目指すものである。本研究は、人々と対話し続ける自律型ロボットを開発し、このロボットが、対話弱者が操作するロボットの対話相手役を担う。また周囲の対話弱者や健常者を対話に引き込むことで、発達障害者どうしや発達障害者と健常者の間に継続的な交流を生み出す。このような対話支援システムの開発は学術的にも意義が大きい。さらに実証実験を継続することで、ロボットを介した交流により、発達障害者のコミュニティで健常者も含めた交流支援が期待できる。