研究課題
基盤研究(A)
研究代表者は、K3曲面やエンリケス曲面の幾何学と24次元のLeech格子の理論とを結び付け、自己同型群やモジュライ空間について国際的評価の高い研究成果を得てきた。本研究課題では、これらを発展させ、エンリケス曲面の自己同型群、正標数のK3曲面、エンリケス曲面、モジュライ空間のコンパクト化の研究を互いに関連付けながら行う。正標数のK3曲面やエンリケス曲面、特に標数2の場合の研究は未解明の部分が多いが、モジュライの構造や自己同型群の決定等が期待される。また、偏極K3曲面やエンリケス曲面のモジュライ空間のコンパクト化を保型形式論や曲面の退化の観点から研究し明確にする事は、代数幾何学および数論的な応用からも学術的意義は大きい。