光誘起現象について、電子(量子)が支配する領域と格子(古典)が支配する領域について、緩和と空間不均一に着目してその間をつなぐ中間時間領域の励起非平衡過程の理論解析に関する研究であり、古典領域と量子領域の橋渡しをする時空間クロスオーバー領域におけるダイナミクス、という観点から強相関電子系光誘起非平衡ダイナミクスを探求する。 励起非平衡過程の理論解析において、緩和過程の記述から始め、普遍化を試みる不均一空間構造、巨視的弾性歪、トポロジカル欠陥などを具体的対象として研究を進めようとしており新規性がある。また量子情報におけるデコヒーレンスの問題等への波及効果や非平衡ダイナミクスの関係の理解に大きく貢献することが期待される。
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