プラズマ・液相界面現象の診断に関する実験研究の提案である。プラズマと液体との相互作用に着目し、液体表層100nm近傍においてOHラジカルや水和電子の挙動や反応過程、それらの密度や寿命、反応速度などを、応募者が開発した手法を用いて計測することで、非平衡反応場としてのプラズマの効果を明らかにしようとするものである。 液相とプラズマとの相互作用において、液相界面に到達したラジカルやイオン種が液相と反応して化学生成物にまで至る液相側気液界面近傍層の非平衡状態の解明は重要でありながら、計測技術の欠如から理解は進展しない状況にある。本研究課題は、新規の計測技術を適用してプラズマ誘起液相化学プロセスの特質を明らかにするものであり、プラズマバイオや医療などの応用研究の進展に繋がる。
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