多波長重力波宇宙物理学の展開

2020 年度 審査結果の所見

• 研究課題/領域番号: 20H00151
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 横山 順一 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50212303)
• 研究分担者: カンノン キップ 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50777886) ; 伊藤 洋介 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (60443983)
• 研究期間 (年度): 2020-04-01 – 2021-03-31

審査結果の所見の概要

本研究は、KAGRAのデータから独立成分解析によるノイズ除去を行い重力波の早期初検出に資すること、連星ブラックホールの質量・スピン分布決定からブラックホールの起源解明を試みること、また重力波の分析から背景重力波の情報を得てDECIGOなどの宇宙重力波干渉計でビッグバンからの重力波を探るための準備研究、という３点の達成を狙っている。
インフレーションからビックバンに関する理論的背景と重力波実験データ解析に基づく物理現象の解釈を融合することが可能な、世界的に見てユニークな研究組織を構築しており、KAGRAの本格観測が始まる中、今後のさらなる発展が大きく期待できる。若手研究者の育成や、LIGO、 VIRGOなどの海外研究者との国際協力も順調に進むと思われる。