研究課題/領域番号 |
20H00154
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 俊則 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (90220011)
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研究分担者 |
岩本 敏幸 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教 (20376700)
内山 雄祐 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (90580241)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レプトン普遍性 / 液体キセノン測定器 / パイ中間子崩壊 / PSI / MEG II 実験 / PIONEER実験 |
研究実績の概要 |
これまでの本研究での成果により、新実験の概念設計が完成し、PSI研究所での実施が正式に承認されている。したがって本年度は、米国等の研究グループと研究協力をさらに進め、技術設計に向けて実験の詳細を詰めるための開発研究を行なった。 大型プロトタイプの代わりにMEG II 実験の液体キセノン測定器を用いて前年度に取得したパイ粒子ビームによるデータを解析し、系統誤差の検討を行ない、新実験測定器の設計の最適化を行った。ここで83MeVのガンマ線のデータは新実験の70MeV陽電子信号に近く、測定スペクトラムの低エネルギーテールの研究に特に有効であった。本年度11月に実施したパイ粒子ビームによる較正実験ではさらに必要なデータを取得することができ、これをシミュレーションに組み込んだ。 並行して、新測定器の光センサーの候補として検討しているMPPCに関して、放射線損傷の研究をさらに進めた。アニーリングを施すことにより長期的な使用に問題ないことは既に確認されていたが、放射線損傷の発生機構をさらに理解して、放射線損傷の起こりにくいMPPCの開発を進めた。 一方で国際チームと協力してターゲット周辺測定器の設計を進めた。実験シミュレーションによるさらなる最適化を行ない、液体キセノン測定器と合わせて新実験全体の概念設計をまとめることができた。これを基に今後プロトタイプによる試験を経て、実験の実施に向けて最終的な実験の技術設計を完成させていくことになる。 これらの研究は成果として取りまとめ、学会等で発表を行なった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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