研究課題/領域番号 |
20H00154
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 俊則 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (90220011)
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研究分担者 |
岩本 敏幸 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教 (20376700)
内山 雄祐 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (90580241)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レプトン普遍性 / 液体キセノン測定器 / パイ中間子崩壊 / PSI / MEG II 実験 / PIONEER実験 |
研究成果の概要 |
レプトン(電子・ミュー粒子・タウ粒子)に働く相互作用は、ゲージ対称性により厳密に同じと考えられている(レプトン普遍性)が、重い新粒子、例えば荷電ヒッグス粒子が存在すると、わずかなずれが生じる。そこでレプトン普遍性を精密に検証することにより、大型コライダー実験をも凌ぐ感度での新物理の探索が可能となる。本研究では、国際共同実験MEGで開発・運用してきた2.7トンの高分解能液体キセノン測定器を改善して、このレプトン普遍性の破れを検証する新実験の研究開発を進め、国際研究チームと共同で実験提案書をまとめた。その結果、2022年1月にスイス・ポールシェラー研究所(PSI)での実験が承認されるに至った。
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自由記述の分野 |
素粒子物理学実験
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レプトン普遍性は素粒子物理学の基本原理の一つであるゲージ対称性によって正確に成り立っていると考えられているが、それを巧みな実験技術を駆使することにより、かつてない0.01%という精度で検証する実験を提案した。この実験は既に承認されており、その実施により、コライダー実験でも到達できない超高エネルギーに存在する新物理を探ることが可能となった。
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