MeVガンマ線天文観測を目的としたSi/CdTe半導体を用いたミニコンプトン望遠鏡を気球搭載用に開発し、超長時間気球へ相乗り搭載するなどの実績を積むことにより、太陽フレア偏光観測による粒子加速モデルの検証といったサイエンスの創出とともに、将来の大気球や衛星による高感度MeV宇宙観測の実現へ向けてその性能を実証する。 MeVガンマ線天文学は宇宙における非熱的なエネルギーの総量を測定し、高エネルギー天文現象を理解する手段を提供する。これまでこの分野は未開拓であったが、研究代表者が有する飛翔体による半導体コンプトンカメラの実績とこれまでの準備状況から、本研究により性能実証を行い、将来の飛翔体による観測による開拓が期待できる。
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