研究分担者 |
諏訪 雄大 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (40610811)
勝田 哲 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (50611034)
松林 和也 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60622454)
守屋 尭 国立天文台, 科学研究部, 助教 (90779547)
|
研究実績の概要 |
せいめい望遠鏡の可視3色高速撮像分光装置(Tricolor CMOS Camera and Spectrograph; TriCCS)のスリット分光モードを完成させ、2024年度後半期からの共同利用に提供することが決定した。IFU分光モードも機器が組みあがった(2024年4月に試験観測が実施された)。 既存の分光器Kool-IFUおよびTriCCSの撮像機能に加え、TriCCSの分光機能を用いてせいめい望遠鏡等による超新星観測を遂行し、理論研究も並行して進めた。 これらの成果は、多数の国際査読論文として出版されている(業績リスト参照)。例としては以下のようなものがある:超新星の後期スペクトルの系統解析から、爆発の非対称性が一般的であること、親星質量依存性があることを発見した(Fang, Maeda et al. Nature Astronomy)、約10年に一度の頻度と言われる超近傍(6Mpc)超新星SN2023ixfに関し、他波長観測を展開し、親星ごく近傍の高密度星周物質の存在を明らかにした(Berger et al. 2023, ApJL; Chandra, Maeda et al. 2023, ApJL)。せいめい望遠鏡データを用いた結果も複数発表している(Kuncarayakti et al. 2023, A&A; Gangopadhyay, Maeda et al. 2023, ApJ; Taguchi, Maeda et al. 2023, ApJ, Murai et al. 2024, MNRAS)。これ以外にも、理論・観測双方で様々な成果を得ている。 研究員を雇用したほか、データ集約・保守および解析のためのPC、HDD及び非常電源装置を購入し、打ち合わせおよび成果発表のための旅費、論文出版費を本経費より支出した。
|