研究課題
基盤研究(A)
本研究は、レニウムなどの縦波・横波速度、 密度の同時測定から中心核の圧力まで拡張した絶対圧力スケールを構築する事を目指した研究である。新しいスリット系の導入によりX線非弾性散乱法で横波速度まで決定する。得られた新しい絶対圧力スケールに基づいて、核の軽元素の種類と量を再評価する。応募者はこれまでに地球深部研究で優れた成果を挙げており、本研究の準備状況も十分であり、成果が期待出来る。特にX線非弾性散乱法で横波速度まで決定できるようになった点は、絶対圧力スケール構築に加え、極端条件での様々な物質の弾性的性質をより正確に解明出来るようになる点で、意義が大きい。レーザー加熱を用いて高温条件でも絶対圧力スケールの構築が期待される。