研究課題
基盤研究(A)
本研究では、隕石や彗星に含まれる窒素同位体比について、イメージング手法を用いて系統的に分析することで、初期太陽系における太陽系外惑星領域から地球に向けた揮発性元素の物質輸送過程の解明を試みる。また、宇宙機に搭載可能なアンモニア同位体分析装置の基礎開発を進め、窒素同位体に記録された物質形成場の解析ツールの開発も行う。地球表面に豊富に存在する窒素の同位体比は、変成・変質に対する高い堅牢性と物質起源分解能を有する。この窒素同位体比を分析することにより、地球上の揮発性物質の起源解明の進展が見込まれる。また、宇宙機に搭載可能な新たな分析装置の開発は、今後の同様の研究を飛躍的に進展させる可能性があり、高く期待される。