研究課題
基盤研究(A)
本研究は、地球型惑星(地球、火星、金星)の固有磁場強度が、大気の宇宙空間への散逸と、内部磁気圏の形成に与える影響の解明を目指すものである。磁化惑星である地球と、非磁化惑星である火星・金星を対象に、新たに開発・改良する多成分流体モデルを用いた数値実験と、長期間の観測データの解析を行うことで、固有磁場強度が与える影響の物理機構を明らかにする。近年、系外惑星が次々と発見されているが、どのような惑星ならば生命が生存可能であるのか、という問いは、地球惑星科学の重要な研究課題の一つである。本研究は、生命の生存可能な環境(ハビタブル環境)が存在するために惑星の固有磁場は必要か、という問いに取り組むものであり、高い学術的な価値が認められる。