研究課題
基盤研究(A)
現在の火星に液体水が存在していることを示唆する表層地形として、生成消滅を繰り返す筋模様(RSL)に注目する。その実態を知る方法として、地球の類似地形の形成メカニズムを、長期観測と物理化学的理解、室内実験、粉体モデリング等を用いて理解する。また、将来の火星探査を視野に入れ、RSLの微生物生体系の推定や保全についての研究も行う。火星における水の存在という重要課題に対して、学際的な国際チームで取り組む、チャレンジングな研究である。地球上や実験室での類似現象について、普遍性のある物理化学過程を理解することにより、観測情報の限られた惑星表層地形について新たな知見が得られると期待される。