研究課題
基盤研究(A)
海底・陸上での長期観測による地震波・電磁気トモグラフィにより、鬼界海底カルデラにおいて、上部マントルから地殻にかけて高精度イメージングを実施し、モホ面直下までの上部マントル内を上昇するマントルダイアピル、地殻最下部の部分融解ゾーン、上部地殻内で成長/残存する巨大マグマ溜りの存在とその位置・規模・形状・状態を明確にしようとする研究である。日本火山列島で最も直近(7300年前)に巨大カルデラ噴火を起こした鬼界海底カルデラを対象として、このマグマ供給系を明らかにして、巨大カルデラ噴火のメカニズムの解明を行おうとする非常に重要な目的を持った研究であり、社会的な意義も大きい。計画されている観測・データ解析が順調に進めば、巨大カルデラ噴火の発生過程の解明に資するものと期待される。