研究課題
基盤研究(A)
金星や火星と違い、地球にのみプレートテクトニクスが始まった条件として、熱クラックを考え、室内実験により脆性破壊においてせん断強度が低下するかどうかを検証することを目的とした研究である。そのために、摩擦強度、脆性強度、クリープ強度に関する実験をメインで行うとともに、計算・弾性論モデルによる熱クラックの評価や、全マントル対流のシミュレーションも行うことを計画している。「何故地球ではプレートテクトニクスが始まったのだろうか」は、地球科学的にきわめて重要な問題である。熱クラックに着目した点は独創的であり、世界的にも新たな試みであると評価できる。これまで地球科学分野では注目されてこなかった岩石の熱クラックに着目した点がユニークである。研究のゴール設定も明瞭で、惑星科学など、他分野への波及効果も期待される。