研究課題
基盤研究(A)
研究代表者が独自開発した対向型二段式大容量セル技術を基に、超高圧下における非晶質大試料の超高圧実験技術を確立し、高精度のケイ酸塩ガラスの動径分布関数測定システムを開発することにより、ケイ酸塩ガラスにおけるSi-O配位数6配位以上の超高圧構造転移を実験的に明らかにし、核-マントル境界におけるケイ酸塩マグマの重力的安定性の理解を目指す研究である。「核マントル境界のケイ酸塩マグマが周囲の鉱物より高密度なのか」という学術的問いは明確であり、核マントル境界のマグマの構造や相転移を調べようとする野心的かつ先端的課題である。代表者が開発した装置や技術により今まで不可能だった測定が可能となり、地球マントル深部の化学進化とダイナミクスの解明に寄与する国際的にインパクトのある成果が見込まれる。