火花点火機関の熱効率を飛躍的に向上させるため、最小着火エネルギー(MIE)の遷移現象の発現メカニズムの研究成果に基づき、燃料の光改質による低温化学反応を利用した非平衡着火過程に注目し、エキシマレーザーや紫外光源を利用してアセチレンの反応速度変化を確認し、超希薄条件における着火限界の拡大を目指す研究である。 ナノ秒放電や紫外光改質の活用に独自性・先進性が見られ、着火条件の拡大と熱効率の向上をもたらす革新的な方法の確立を通して燃焼工学の進展が期待される。内燃機関の正味熱効率が火力発電における最高効率を超える数値目標を達成することができれば、エネルギーや環境の問題に関連して社会的波及効果が見込まれる。
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