研究分担者 |
長津 雄一郎 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60372538)
安藤 景太 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (30639018)
山中 晃徳 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50542198)
田中 あかね 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80418673)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね当初計画通りの成果が得られた.粘弾性マイクロ液体ジェットのにおいて,大伸長したあと,分離せずに出戻る現象について詳細な実験を行った.本研究について,分担者(長津)と共に学術論文(Franco-Gomez, Yokoyama, Onuki, Nagatsu, & Tagawa, 2021, Experiments in Fluids)を発表した.また,マイクロサイズの液滴が従来理論に反して飛散しない現象について,従来理論が立脚する連続体仮定が適用できないことを踏まえ,新たな理論を構築した.液滴下の空気薄膜厚さが70 nm以下となり,気体分子の平均自由行程を下回る(クヌッセン数が1以上となる)ことに着目し,希薄流の理論を組み込んだ新しいモデルを構築した.その結果,理論と実験の良い整合が得られた.本理論は国際共同研究によって推進し,その成果を専門雑誌(Usawa, Fujita, Tagawa, Riboux, & Gordillo, 2021, Physical Review Fluids)に発表した.粘弾性液体である血液の固体壁への衝突について分担者(田中)と共同実験を実施し,成果を国際学会にて発表した(横山ら,2021).また,本プロジェクトに関連する現象についての研究を行い,国際雑誌および国際学会等に成果を発表した. 以上のように研究が計画に沿って順調に進捗している.
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