研究課題
基盤研究(A)
本研究は、気象予測の高度化に重要である乱流中での雲の形成と成長に関する微視的な物理過程を統一的に理解することを目的として、エアロゾルと雲粒子の生成・成長過程、雲乱流について、サブマイクロメートルから数メートルにわたる大規模数値シミュレーションを駆使して解明することを計画している。本研究の対象とする現象は、頻発する豪雨災害の予防の観点から重要な研究課題であり、マルチスケールの混相流動問題として挑戦的な課題である。また、乱流渦より小さいスケールにおける熱流動現象と乱流現象の相互作用の解明、さらに極めてスケール比の大きい現象予測につなげることを目指す点で、学術的価値の大きな研究成果が期待できる。