研究課題
本研究は,一台のロボットが異なる環境を移動し作業できるようにその形態を変形する多態の身体構造を備えるトランスフォームロボットを実機検証を行いその構成法を示すことを目的とし,最終年度の本年度は,計画に基づいて以下の項目を行った.(A) バネ内蔵のポゴピンにより電力信号線を接続可変とする基板をロボット機構接続要素サイズで実装し,磁石と弾性構造を併用する脱着機構に組み込むことで全てのロボット機構要素を脱着可能とできる仕組みを実現した.(B) 脱着可能な2脚,4脚,6脚,全方位4輪等の交換可能身体モジュールを実現し,交換時の身体構造の自動認識,自己身体モデルの更新機能を実現した.(C) 接続要素モジュール基板に搭載の角速度・加速度センサチップと70mm以降の近距離からのRGBD画像を生成するヘッド視覚モジュールにより,作業時の揺動推定,体勢維持制御が可能なシステムを実現した.(D) 道具機能の脱着機能として,2指グリッパと交換可能なドライバビット回転道具モジュールを実現し,認識行動操縦制御を行った.(E) サイズの異なる脱着モジュールにより構成したロボットアームにより,より小型の脱着モジュールから構成される全身行動脱着ロボットの下半身各種移動機能モジュールを交換できるシステムや,手先のグリッパや道具をロボット自身の動作で交換できるシステムを構成した.総合実験として,温度制御により液化固化を制御できるパラフィン浴槽へロボットを浸すことで防水機能も脱着可能な実験環境を実装し,水がたまった環境でのネジ締め道具操作を行う移動作業ロボット実験を実現し,接続モジュールに対する要素間・要素内部・要素表面の接続可変機能により多態推進操作機構を備えた水陸両用などの環境適応移動作業ロボットを構成できることを示し博士論文としてまとめられた.
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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