本研究で提案されている極小無線システムは、IoTをInternet of Everything(IoE)に進化させ、Society5.0のキーテクノロジーとして社会的ニーズは極めて高い。本研究では、新奇な超小型無線タグの実現を目指し、チップアンテナ技術を元に、定電圧電源やクロック生成回路を必要としない構成を考案し、小型化と低消費電力化を可能にすることを目指す。 研究代表者が蓄積した極小無線アンテナ設計技術を発展させる提案であり、実現の可能性は高い。特に、独自性の高い断熱論理回路の採用により、無線タグの低電力化・小型化・簡素化を実現している点は最大の強みである。IoTデバイスに必要な無線タグとして今後の導入が期待され、通信距離範囲が拡大するだけではなく、原理と実証実験による通信範囲と伝送速度の壁のブレークスルーが期待される。
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