紫外発光ダイオード(UV-LED)を光源とする紫外線処理に着目し、飲用水処理と下水再生処理のそれぞれへの適用を検討する。飲用水への適用では、開発された技術の実証実験を水循環状況の異なる4か国において行い、同技術の有効性確認を行う。一方の下水再処理に関しては、UV-LED照射による薬剤耐性菌の不活化および薬剤耐性遺伝子の光分解の効果を定量的に明らかにする。 先端技術である紫外発光ダイオードによる水処理技術の実用化に向け、実証試験を行って同技術の有効性評価を試みることに学術的意義が認められる。また、研究の成果を同技術適用の場の提案や装置開発に反映させることにより、世界に先んじて、我が国における同水処理技術の社会実装が実現するものと期待される。
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