研究課題
基盤研究(A)
本研究は、河川堤防を対象に、1) 地震時・越流時の堤防の経時的な破壊過程を精緻に記述する解析手法を開発すると共に、2) これらの解析手法の代替モデルを用いた地震時・越流時の統一的なロバスト性の評価手法を提示することで、地震と越流の同時発生までを考慮した偶発的マルチハザードに対するロバスト性評価を実現し、インフラストラクチャの危機耐性の具備という、我が国の喫緊の課題の解決に寄与することを目的とする。巨大地震や大規模洪水などの偶発的マルチハザードに対し、河川堤防の壊滅的被害を回避するロバスト性評価を実現するという、社会的要請の高い課題に対するテーマであり、学術的意義が高い。研究目的や方法も明確で、研究代表者を中心とする研究組織の研究環境・研究遂行能力も備わっていることから、研究成果が期待される。